製品紹介
光ファイバ コネクタ
光ファイバ コネクタ
Optical Fiber Connector
光コネクタとは、光ファイバ同士を接続する部品で、光通信機器をつなぐ重要な役割を担っています。 ファイバの接続では、光信号が通るコア部分が正確に接合されていなければなりませんが、コネクタは、ファイバの融着による接続とは異なり、簡単に着脱することができる上、ファイバどうしの確実な接続を確保することが可能です。
光通信システムのネットワークにおいては、その敷設とメンテナンス、及び拡張等の必要に応じた光ファイバケーブルの着脱が不可欠であり、コネクタは欠かすことの出来ない重要な構成部品となっています。弊社においても、マーケットのあらゆる要求に応えるべく、様々なタイプのコネクタキットの供給をしております。
SCコネクタ
SCコネクタは、NTT(日本電信電話株式会社)が開発し、1986年に実用化された光コネクタです。加入者を示すSubscriberとConnectorの頭文字をとってSCコネクタと名付けられました。それまでの同軸形(FCやST) 光コネクタに対しプラスチック成型部品(四角形樹脂ハウジング)を主体としたプッシュプル型の機構を持つ光コネクタであり、直径2.5mmのセラミックスフェルールを使用しています。着脱時にねじを指で回す動作が不要なため、着脱が容易で高密度実装も可能です。高い信頼性、堅牢性を持ち、低コストでもあるため、光通信システムを中心に広く世界で普及しています。
1つの光コネクタのみのシンプレックスタイプと、2つの光コネクタを同時に接続できるデュプレックスタイプがあります。一般的に、シングルモードファイバのSCコネクタは青色、マルチモードファイバにはベージュ色、フェルール端面がAPC研磨されたものには緑色が使われています。
フェルール径:直径2.5mm
ハウジング素材:プラスチックハウジング
かん合方式:プッシュプル式
シンプレックス・デュプレックス:両方あり
LCコネクタ
LCコネクタは、SCコネクタの1/2のサイズのセラミックスフェルールを備え、プラスチック成型部品(樹脂ハウジング)を主体としたラッチ型の機構を持つ光コネクタです。一部のLCコネクタは、組み立て後に専用治具でコア偏心方向を6方向に調芯可能であり、高密度実装と超低損失の接続が可能です。
フェルール径:直径1.25mm
ハウジング素材:プラスチックハウジング
かん合方式:ラッチ式
シンプレックス・デュプレックス:両方あり
MUコネクタ
MUコネクタは、MiniSCとも呼ばれ、SCコネクタと同様にプッシュプルタイプ型の機構を持つ小型の光コネクタです。SCコネクタを基礎として、1993年にNTTが開発しました。LCコネクタと同様にSCコネクタの1/2の直径1.25mmのフェルールと樹脂製の筐体を備え、SCコネクタと同様の信頼性、操作性を維持しつつ、非常に小型で高密度実装が可能です。
フェルール径:直径1.25mm
ハウジング素材:プラスチックハウジング
かん合方式:プッシュプル式
シンプレックス・デュプレックス:シンプレックスのみ
FCコネクタ
FCコネクタは、1977年にマルチモードファイバ用としてNTTが開発し、1979年にはシングルモードファイバにも適用できることが確認されました。日本国内の光ファイバケーブル網の普及に伴い、広く使用されるようになりました。 直径2.5mmのセラミックフェルールを備え、金属のネジにより割スリーブを備えたアダプタに固定されるねじ固定方式が使用されています。主にSMファイバーで使用され、安定して強固に固定できる結合メカニズムが特徴です。指でネジを回して着脱する必要があるため、実装する際にはネジを操作できるだけのスペースが必要になります。
フェルール:直径2.5mm
ハウジング素材:金属ハウジング
かん合方式:スクリューナット式
シンプレックス・デュプレックス:シンプレックスのみ
STコネクタ
STコネクタは、FCコネクタと同様に金属部品によりアダプタに固定する、AT&Tが開発した光コネクタです。バヨネットロックによりFCコネクタと同じように安定した接続が可能であり、容易に着脱することができます。
MTコネクタ
MTコネクタは、多心光ファイバケーブルの心線として使われる光ファイバテープを一括に接続する光コネクタです。樹脂成型されたMTフェルールには、4、8、12などの個数で精密に穴が形成されています。多心光ファイバテープ心線を穴に通して接着固定し、端面が研磨されます。接続を行うには、2本のガイドピンとクランプスプリングが必要です。ガイド穴にガイドピンを挿入して2つのフェルールを向き合わせて位置を調整し、クランプスプリングで締結接合します。
MPOコネクタ
MPOコネクタは、多心光ファイバケーブルを一括で接続できる、プッシュプルタイプ型の機構を持つ光コネクタです。NTTが1991年に開発しました。研磨された光ファイバをMTフェルールの端面から僅かに突出させて突合せるフィジカルコンタクト接続技術により、屈折率整合剤をする事なく、優れた光学特性を実現しています。クランプスプリングを使うMTコネクタよりも容易に着脱が可能であり、光通信システムの屋内配線や装置間接続等に用いられています。