フェルールの研磨方法について
2023/06/22
光ファイバーの終端処理をするための部品であるフェルールには、複数の研磨方法があります。
どのような研磨方法があるのか、知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フェルールの研磨方法について解説いたします。
フェルールの研磨方法
フェルールの研磨方法には、次のようにさまざまな種類があります。
PC研磨
PC研磨は光コネクタの先端を凸球面状に研磨する方法で、光ファイバー同士をすき間なく直接接続させることができます。
マルチモードファイバーの標準的な研磨方法で、反射減衰量は25dB以上です。
反射減衰量とは入射光のパワーに対する戻り光のパワーの比率のことで、dB値が大きくなるほど接続損失を減らせます。
SPC研磨
SPC研磨はPC研磨を行ったあと、さらに低反射研磨を行ないます。
PC研磨よりも反射特性が高く反射減衰量は40dB以上で、シングルモードファイバーの標準的な研磨方法です。
UPC研磨
UPC研磨はシングルモードファイバーで使われており、SPC研磨面の加工変質層を除去します。
SPC研磨よりもさらに低反射で、反射減衰量は50dB以上です。
APC研磨
光コネクタの先端を斜めの凸球面状にする研磨方法で、一般的には8度の角度で研磨されます。
ただし、他の研磨方法との互換性はないので注意が必要です。
まとめ
フェルールの研磨方法には「PC研磨」「SPC研磨」「UPC研磨」「APC研磨」といった種類があります。
それぞれ特徴が異なるので、事前に確認しておきましょう。
『福島創発技研株式会社』では、MTフェルールの設計・製造を通して社会への貢献を目指しております。
お客様のご要望に合わせて柔軟に対応いたしますので、お気軽にご相談ください。